精子に栄養を。元気な精子を増やす。
精子で重要なのは、運動率、直進率、精子生存率、精子数、正常形態精子率ではないでしょうか。
精子が薄い、濃いなど見た目では精子が元気か分かりづらいです。
射精ができるから問題ないと思っていても、中身は調べないと分かりません。
赤ちゃんは男女二人で協力して作るもの。活力がある精子はパートナーを妊娠へ導くでしょう。
精子形成のプロセス、精液精子の成分
精子は陰嚢という袋の中にある精巣(睾丸)いわいるキンタマの中で作られます。
精子が作られる過程では暖かい環境より体温-2°くらいが丁度良いので、ぶらぶらして体温調節をしています。
ここで作られた精子は、精巣上体というキンタマの裏あたりにある臓器へ移動し、射精時に出てくる。という過程です。
精液というのは、精子と液体です。精子はオタマジャクシのような形でDNAが含まれています。
液体には精嚢腺やカウパー腺、前立腺の体液が合体したもので、アミノ酸、タンパク質やナトリウム、カルシウムなどの電解質成分で構成され、一回の射精量は平均3.5mlです。
精液検査を受けてみる
精液検査は不妊治療を受けるカップルには必要な検査です。
パートナーがレディースクリニックに通っている場合は、保険診療で精液検査を出来る場合がありますので、聞いてみてください。
費用は保険診療で2000円前後、自費診療だと5000円から高いとこで3万円というところもあります。
Googleで「精液検査 保険適応 東京」などで調べるとお近くの病院を探すことができます。
タイミング療法中のカップルで精液検査を受けた方は、一般不妊治療費助成事業の助成金の対象です。
男性も精子を鍛えるとパートナーを妊娠させる力を持てる。記事へジャンプ
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精子形成に必要な栄養素
葉酸は、精子の形成に不可欠なDNA合成に関わり、亜鉛との摂取で相乗効果を示します。
葉酸は細胞分裂に必要なビタミンで、体内で作ることが出来ないので、食事やサプリメントから摂取します。
葉酸が多く含まれる食べ物は、海苔、わかめ、大豆、ほうれん草など、お味噌汁と一緒に飲めるようなものが多いです。
ただ葉酸は熱に弱いので、必要な摂取量を食べ物から毎日摂取するのは至難の業です。
最新の研究論文
こちらは2021年フランスからの報告です。
不妊男性における高容量葉酸の補給はIVF-ICSIの結果を改善する。
男性不妊18-60歳の162組のカップルでIVF-ICSI適応の男性を対象とした研究。
15mg葉酸又はプラセボを3ヶ月間服用した。
プラセボ群と比較して葉酸群における生化学的妊娠率、臨床的妊娠率が高かった(44.1%対22.4%、35.6%対20.4%)。
流産率は葉酸群2%プラセボ群8.5%。
精子の特徴的変化がみられなかったが、葉酸群におけるDNA断片化の減少がみられた(8.5±4.5対6.4±4.6)。
High-Dose Supplementation of Folic Acid in Infertile Men Improves IVF-ICSI Outcomes: A Randomized Controlled Trial (FOLFIV Trial). Journal of clinical medicine. 2021 Apr 26;10(9)