高脂質食は変性卵を増やし、受精率と胚盤胞達成率を減少させる。

脂肪食妊活

高脂質食は変性卵を増やし、受精率と胚盤胞達成率を減少させる。


マウス(3週齢)に高脂肪食(HFD)を8週間与え、卵母細胞の小胞体(ER)ストレスに対する食事誘発性肥満の影響を調査した。

高脂肪食(HFD)投与マウスの卵核胞およびMII卵母細胞では、高い脂質蓄積と細胞内の活性酸素種レベル(ROS)の上昇が観察された。

さらに、小胞体(ER)ストレスマーカーの出現は、対照群に比べて高脂肪食(HFD)の卵母細胞で有意に高かった。

高脂肪食(HFD)摂取マウスの卵母細胞は、対照群と比較して、受精率と胚盤胞率の低下、総細胞数の減少、高レベルのDNA損傷を示した。

結論として、食餌誘発性肥満は、卵母細胞の脂質レベルの上昇、高い酸化ストレスと小胞体ストレスをもたらし、胚の発生能力を低下させる原因となった。

High-fat diet leads to elevated lipid accumulation and endoplasmic reticulum stress in oocytes, causing poor embryo development. Reproduction, fertility, and development. 2020 Oct;32(14);1169-1179. 



6週齢のマウスに、対照食群、増食群、または高脂肪食(HFD)群のいずれかを4週間給餌した。

卵巣刺激を行い卵母細胞を回収した。

高脂肪食(HFD)マウスの変性卵母細胞の割合は、対照食餌マウスよりも有意に高かった。

ロスコビチンを投与した卵子の活性化率は、対照食マウスで90.3%、増量食マウスで89.8%、高脂肪食(HFD)マウスで67.9%であった。

高脂肪食(HFD)マウスでは、対照食マウスおよび増量食マウスの活性化率よりも有意に低かった。

プロマイシンで処理した卵母細胞の活性化率は、対照食マウスで90.6%、食事摂取量増加マウスで94.0%、高脂肪食(HFD)マウスで71.4%であった。

高脂肪食(HFD)マウスにおけるプロマイシンで処理した卵母細胞の活性化率は、対照食マウスおよび食事摂取量増加マウスの活性化率よりも有意に低かった。

高脂肪食(HFD)による肥満は、マウスにおける卵子の活性化の誘導を悪化させた。
Effect of high fat diet on artificial oocyte activation following superovulation in mice. Zygote (Cambridge, England). 2016 Apr;24(2);286-92.

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