マカの主な効能
マカはアブラナ科の根菜で、南米ペルーに植生します。
栄養価が高く、インカ帝国の時代からスタミナ源として重宝されており、「アンデスの女王」とも呼ばれています。
マカにはアミノ酸をはじめ、鉄分、カルシウム、亜鉛、食物繊維、ビタミンB群、アルギニンなどの栄養素が入っています。
アルギニンには滋養強壮、精子形成、血流改善による勃起効果など、男性を元気にしてくれる作用があります。
ただ、女性の生殖機能に関する研究報告は少ないと思います。
ここでは、マカが女性の生殖機能に与える影響について最新の論文を含めご紹介します。
マカは女性にどんな効果をもたらすのか
私が子どもを持ちたいと意識した時に始めたのが、毎朝の基礎体温の記録でした。
当時の生理周期は40-60日前後と長く、基礎体温は低温期、高温期が不明瞭でいつ排卵したのか、または無排卵だったのか基礎体温表の記録では分からない状態でした。
マカを服用してから次の周期で高温期は37度近く保ち、低温期と高温期が分かれ排卵の予測がつくようになり、生理周期も短縮し今では28-30日間隔であります。
基礎体温に低温期、高温期がはっきり分かるようになると、タイミング法で困ることがありません。
私の場合はマカには、基礎体温を安定させる効果があることが分かりました。大きな変化があったので、全ての女性に合うとは限らないので、試す前に医師に相談することをお勧めします。
最新のマカに関する研究
生殖能力のあるメスのマウスへマカを投与しその効果を調べた研究をご紹介します。
メスのマウスにマカまたは生理食塩水を22~28日間経口投与し(交配の15日前から妊娠期間の最初の7日間)、オスのマウスと交尾させた。
受胎率、出産率、出生後の生存率、離乳時の生存率を調査した。
マカ投与群と対照群のいずれにおいても、受胎率、出産率、出生後の生存率、離乳時の生存率は、対照群とマカ投与群の間で同様であった。
妊娠期間は、マカ群と対照群で有意差はなかった(19.88±0.11日対19.92±0.08日)。
マカ投与群の出生時および生後4日目の仔犬の平均数は、それぞれの対照群よりも高かった。(出生時7.25±1.14対10.40±1.32)、(生後4日目6.83±1.28対10.10±1.30)。
多変量解析の結果、マカの投与により仔犬の数が増加した。
対照群とマカ群におけるオスの割合は、対照群とマカ群の間に統計的な差はなかった(0.54対0.50)。
マカはマウスの着床率が上昇しないことを実証したが、マカを投与したメスのマウスは、対照群よりも多くの仔を出産した。
また、出生時および生後4日目の産子のサイズは、マカ群の方が対照群よりも大きかった。
Lepidium meyenii (Maca) increases litter size in normal adult female mice. Reproductive biology and endocrinology : RB&E. 2005 May 03;3;16.